カテゴリ:雑感( 98 )

「たのもうー」である。
意気揚々とセッションにやってきた若者。
「で、何の曲]
「○○です」
あえて「いつ頃誰が書いた曲?」
「・・・・・」
「オリジナル聴いた?」
「・・・・・」
「歌詞読んだ?」
「・・・・・」
「よそ行き、そんなんでもやってくれる人おるから」
いちいちいらん説教はしません
そいつが選ぶことやから。
まあ自分も若い頃そんなやったかなと
気持ちはわからんでもないけどと
苦い珈琲をすすった寒い夜。

黒帯相手に「どうや!」と
目の前で瓦1枚割って見せるのも若さゆえか笑
それよりもその1曲を深く知るほうが
後々豊かになると思いますし、
そのほうがいいじゃないですか。

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お店だった頃の久茂のマッチを眺めながら。
同じ歳の大家さんが書かれた文を。。。
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<私が幼かった頃>
私は、物売りといえば豆腐屋さんのラッパの音か、
夜鳴きそばのチャルメラ、スピーカーで流す「やーきいもー」くらいしか知らないが、
子供の頃はいろいろな配達の人が来たことをなつかしく思い出す。

豆腐屋さんのラッパは遠くからでもよく聞こえたが、
まだ遠いと思ってうっかりしていると通り過ぎてしまう。
「とーふやさーん」と次の角まで追いかけて走ったりする。
のちには豆腐を買う日は赤い布切れを玄関に出しておいたりした。
台所まで入ってきて、ザアザアと水を流しながら
豆腐を鍋に移して冷蔵庫に入れていってくれる。
その間によく世間話をしていた。
この人はついこの間まで、あの大きな自転車に箱を積んで走っていた。

米屋さんはサンタクロースみたいな白い木綿の袋をかついで来た。
我が家では四角いブリキの箱にお米を入れていたが、
その箱の中に、米屋のおじいさんはかついできた袋をさかさまにして、
大事そうにサラサラとお米を入れた。
最後にいとおしむように表面をなでると、
お米は一粒もこぼれることなく、みごとにきっちりと箱いっぱいになった。
私はそれを見ているのが好きだった。
お米はとても大切なものなのだと思った。

クリーニング屋さんは自転車に乗ってきたが、
いつも鳥打坊をかぶり、ベストかジャケットをきっちりと着て、
とてもおしゃれさんだった。
身ぎれいで几帳面で、いかにもこの店に頼めばきれいに仕上がる感じがした。
私はよくクリーニングのタグを服にぶらさげたまま外出してしまったりするが、
当時はひとつひとつ、目立たないところに木綿糸で名前が小さく刺繍されていた。
カタカナで簡単なものだったが、今思えば、とても丁寧な仕事である。

うちは飲食店だったので、配達の人はほかにも来た。
酒屋は親戚のおじさんだった。
体の大きな人手相撲の出羽の海に似ていたが、
その突き出たおなかの上に上手に一升瓶やビールの箱を乗せ掛けて、
「ヨッ、ヨッ!」と掛け声をかけながら上手に運んだ。
いつも紺色の長袖シャツを着ていて、夏は汗で白く塩が浮いていた。

牛肉は川市から取っていた。
白い布に来るんだ7~8キロのかたまり肉をドサッとカウンターの上に置く。
配達のおにいちゃんは、背が高く、肌が浅黒くて、
くりくりとよく動く目をしていて、元気な雄牛みたいだった。

いっぽう鶏は、ものすごく小柄なおばちゃんが持ってきた。
トレーに載せてきたホルモンを流し台で取り分け、冷蔵庫に収めて帰っていく。
おばちゃんの顔は小さくて丸くて、持ってくる金環たまごにそっくりだった。

母は昭和36年に小さな店を開業して、
翌年生まれた私が子供の頃は、まさに必死で店を切り盛りしていた。
一階は、肩が触れ合うほどにして、
やっと十二人が座れるカウンターに小さな厨房、その奥に三畳ほどの小上がり、
二階は私と母の居室である六畳、
そしてもうひとつの四畳半には住み込みの女中さんが二人も寝起きしていた。
そんな小さな店だったが、当時はコンビナート景気というのか、
いつもてんてこまいの忙しさだった。
夕方五時を過ぎると、カウンター席はあっという間に満席になり、
二階の六畳では十人ほどが宴会をしていた。

母も女中さんも私のことまではとても手が回らず、
赤ちゃんの頃、熱を出すと、ひきつけて舌をかまないように、
割り箸に綿を巻いてくわえさせておいた、とのちに聞いた。
もう少し大きくなってからだが、
隣の部屋で宴会をしているお客さんが様子を見に来て、
ふとんを直してくれたりしたことを覚えている。

普段は厨房の奥の板の間の小上がりが私の居場所だった。
掘り炬燵が切ってあったが、四角形の一辺はテレビ台にくっついている。
小学校に上がるようになると、もう一辺が私の席で、
壁にかけたランドセルには座ったまま手が届いた。
二階のお客さんはもちろん私のすぐ横を通って階段を上がり降りするのである。
私はそこでご飯を食べ、宿題をし、テレビを見たり本を読んだりして夜を過ごした。

ところが、さらにお客さんが来ると、カウンター席が空くのを待つ人が、
この小上がりにも入ってくるのである。
炬燵はあと二辺空いているわけだから、そこに私と一緒に足をつっこんで、
私が宿題を広げている前で、突き出しで一杯呑みはじめる。
そうしてあれこれ私の世話を焼く。
ランドセルに挿してある三十センチの竹の定規をスルリと抜いて、
私の顎の下にあてて
「これくらい背筋を伸ばして手元から目を離さないと近眼になる」とか、
私が日記の宿題を前にして「きょうは」と書きかけて考えていると、
「日記は今日のことを書くのにきまっているのだから、その”きょうは”は消しなさい」とか、
「偉い人はみんな日記を書いている。大人になっても日記は続けなきゃあダメだ」と
講釈をたれるひともいる。そうして枝豆をかじってお猪口をなめている。
私がお風呂から出てくると
「ちゃんと耳のうしろまで洗ったか?」と訊く。

今思えば、こんなところでよその子の世話をやくくらいなら、
早く帰って自分の子供の面倒をみればよさそうなものであるが、
男性は子育てをしないのが当たり前だったあの頃、
父親たちはかくもほほえましき一面を持っていた。
転勤が決まって送別会のときには
「元気に大きくなるんだぞ」と、
私にハンカチやおもちゃを持ってきてくれた人もいた。

カラオケなどはまだまだ普及していない頃、
お酒がまわれば、みんな手拍子で歌をうたった。
だから私は「ラバウル小唄」や「お座敷小唄」「芸者ワルツ」・・・
私の世代にしては古い歌を今でも歌える。
大学に入ったとき、新入生歓迎のコンパでバンカラ世代のOBが春歌を唄った。
たぶん幼児の頃耳にしていて、訳もわからずにそのまま忘れていた歌だった。
女性の先輩が「下品でびっくりしたでしょう?いやーねえ」と
私たち一年生に気をつかってくれたが、私はその歌の二番を思い出した。
そうして、歌詞の意味するところをはじめて理解した。

軍歌はよく聞いた。
その当時は「酔っ払いとはこんなものだ」と思っていたし、
戦争など遠い昔のできごとだと思っていた。
しかし、義足や義手をつけて破れた軍服を着た人が
「傷痍軍人」と札を掲げて駅前に座っていた姿も
まだちらほら見られた時代である。
お客さんはみんな戦争体験者だったし、
戦地から復員した人も少なくなかったはずだ。
企業戦士とかモーレツ社員といった言葉が聞かれるようになり、
背広姿でお酒を呑み、
軍歌をうたうオジサンたちの胸に去来したものは何だっただろう?
大人になってから、あの蛮声と湿った手拍子を、
少しせつない気持ちで思い出す。

あの頃は人と人の距離がとても近かったように思う。
朝、雑巾がけのバケツに水を入れる音、
昼下がりの配達の人たちの出入り、夜の店の喧騒・・・
機械音ではなく、人の声と人の気配がにぎやかだった。

築五十年を超えた木造の小さな母の店は、
もうすっかり役目を終え、取り壊すことも考えていたが、
今、ギター弾きの人が住み、古くなった壁や柱は今、
軍歌ならぬアコースティックの音色を聴いている。
<旧四日市を語る>より 出口敦子筆
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どうしてもその気にならない時があります。
そんな時はギターなんぞほっぽり出して
旅に出るなり、酒に呑まれるなり
女に狂うなりしてとっとと逃げます。
でもそのうちどうしてもギターが弾きたくなるのです。
これは業ちゅうもんですかな?

・思いっきり逃げて再び帰って来つつある
ギター弾きのライブが我が家で14日にあります。
<10月14日(土)Real Acoustic Live Vol.43 つるみまさや>
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ギターはいくら弾いても
ならなかったけども
たこ焼き屋の仕事初めて
すぐに腱鞘炎になりました。

箸も持てないくらい酷かったけど
若さもあってか
たこ焼きの針を右手に
タオルでくくりつけて
連日焼いていました。

バイト仲間のねえちゃん達も
みんな可愛くてよう遊んだし
向かいの売店のねえちゃんも
よくタバコなんかくれたりして
まあ楽しかったのでしょうねえ。

その遊園地は跡形も無くて
今や心に描くしかないのが
心象的には良いです。

<在日米軍向け短波放送を聴きながらたこ焼きを研究した若き日々>
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「いろいろ手を回したんやけどお前になったんや、
すまんけど上行ってくれ」
「え、なんで俺なん?」
「あんとき下手打ったんが効いとるんやわ」
「庇いきれんかったんや」
「最悪やん。。。」

地下のセミの世界はそれはもう楽園。
にもかかわらず
たまに貧乏くじ引く奴が
地上に流されて来て
「なんで俺やねん!」と
わめき散らして死んでゆく。

クソやかましい蝉の声を聴きながらふと。。

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退任して3年ほども経つか。。
そんな楽器店から
夏の短期レッスンというプログラムの
申し込みがあったので
いついつの予定はどないですかという
問合せのメールが。。。

とうの昔に辞めとるっちゅうに。
あまりにバカすぎて脱力の極み。
こいつら講師の顔をきちんと見てない典型で
ここに全てが集約されているように思う。
このバカの為にもしばらく放置することに。
はよ気付けやボケ。

懇意の島○楽器名古屋パ○コ講師陣の方々には
手出し無用ということでお願いします笑。
こういうバカ社員はせめてアホ社員くらいに育てんと
後々割り食うのは現場の講師陣でっせ。
一事が万事ゆうことですわ。

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「その時」に備えて
感受性と技術を磨き、
そして楽器のセットアップ。
これを怠ると
戦場ならばそれは死ですからね。

プロというのは
「その時」のために
準備を怠らないことが
身に付いている人というのもまた一面。

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演奏で人を感動させたいと
簡単に口にする人がいます。
大体そういう人の末路は
「感動させられなかった自分の演奏がクズ」か
「これが理解できない観客がクズ」のどちらかに帰着。
そしてそういう人の大半が
しょんべん漏らしてその場から動けなくなるほどに
心を動かされた経験の無い不感症な人であったりします。
身体でいわゆるオーガズムを知っている人は
そんなこと口にはしませんね、経験上。
曰く「うしし、吹いとけ」ですわ。
そんなもんやないでしょうが。

まずそこでしょうが。
楽しいんかね、そんなこと考えていて。
安い承認欲求とか
安い感動が欲しいならば扇動の手法や
詐欺師の手法を学ぶのが近道だと思います。
エンターテインメントなんて受け手の結果が違うだけで
ほぼ詐欺師の手法と合致しますから。

ちなみに私は「感動させたい」
なんて思ったことはかつて一度もありません。
こちらの演奏に潜む見えない「何か」に
聴き手が反応してその「何か」を
共有出来たかなと感じ取れた時には
大いなる喜びがあります。
その見えない「何か」を仕事にしているから
日々感性や技術を磨くのですよ。

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先日我が家で演奏していただいた
伊藤賢一さんとはずいぶんのお付き合いです。
世代も一回り違います。
10年程前初めて名古屋でご一緒した時
リハーサルの演奏を聴いていて
その節々にどうしてもグッと来てしまう
ある種の「匂い」を感じてしまい
あれこれ話すとやはり大きな共通項がありました
それがジョン・レンボーンというギタリストでした。
「ああやっぱりそうかーわかるわかる」と大笑いで
一気に親交を深めて今に至っています。

しかしながら私と伊藤さんの
ジョンの音楽に対する進入角が違うのですね。
いわゆる解釈というものかも知れません。
これが刺激的かつ大いなる学びになりました。
新たな角度からその音楽を聴いてみると
新しい発見があり「おお。。」と
認識を新たにする事も大いにあります。
ユニットを組んでいるわけでもありませんが
「その音楽」を再現したい時には
ある意味最強のパートナーとも言えるでしょう。
まさかこの曲をデュオで演奏出来る日が来るなんて思っていませんでした。

Lord Willoughby's Welcome Home>
https://soundcloud.com/ichiro_takeuchi/willoughbys


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確か中学1年生の時
世界中の短波放送を聴いて
受信報告書を出し
QSLカード「ベリカード」を収集するという
BCL「Broadcasting Listening」ブームというのがありました。
元々社会の授業で使う地図帳を眺めながら
頭の中で世界を旅する空想癖のある少年だったこともあり
お年玉でソニーのスカイセンサー5900というラジオを買って
それはもうのめり込んだものでした。

ラジオにカセットテレコをつないで
録音しっぱなしでダイアルを回して
彼方の微弱な放送電波を拾い、
テープを何度もくりかえし再生しながら
雑音の中から外国語の情報を聴き取るといった
作業によって私の耳は鍛え上げられたのかも。

そこで流れる音楽も
日本では絶対に聴けないような
アフリカならアフリカの「本物」ばかりで
こちらはもう瞳孔開いたキンキンの状態で聴いているので
身体の奥底にどんどん栄養が溜まっていくような感じでした。

ある国の放送に対しては
ある国から妨害電波が出ていてなかなか聴けないとかが
沢山あってそこから地政学と軍事学に興味が湧いてきて
これも自分で学びました。
わが国の学校では絶対に教えてくれないことばかりです。

国内中波は日本語でいいのですが
海外への受信報告書は英語で書かねばなりません。
所詮中一の英語力しかなくしかも
学校で教えられる英語は大嫌いだったので
自分で必死に勉強ながら
ドキドキしながら受信報告書をポストに投函する日々。
程なく世界中から封書が届くようになりました。
日本語放送以外ではチェコのラジオ・プラハからが最初。
飛び上がるほどうれしかったなあ。

本当に必要ならば身に付くもんだなと思います。
英語のエロ小説で興奮できるくらいにはなりました笑。
それくらい没入出来る何かがあることは幸せです。
ギターはまだまだその後です。
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<下手したら拉致されていたかも>
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